H27第1回-伝送交換設備-問4

(1)次の文章は、システムの信頼性および安全性に関する予測的解析法の概要について述べたものである。
システムの故障や事故を未然に防ぐため、システムの信頼性や安全性について、あらかじめ危険度を予測し、事前に対策を立案することが行われており、そのための解析手法に、FMEA、【FTA】などがある。
【FTA】は、FMEAとは逆に、【トップダウンの】手法である。【FTA】では、システムに起こり得る望ましくない事象を最初に定義する。次に、望ましくない事象を発生させる原因事象に展開し、さらに原因事象の原因となる事象というように展開を繰り返し、根本原因となる基本事象にまで分解していく。
【FTA】は、上位事象と下位事象の因果関係を、【論理記号】を用いて記述することで、最下位に位置する各基本事象の発生確率から、最上位に位置するシステムとして望ましくない事象の発生確率を求める【定量】的な解析も行える。
(2)次の文章は、システムの信頼性について述べたものである。
(ⅰ)故障率分布の一般的な特徴などについて述べた次の文章のうち、正しいものは、【④】である。
①ある部品の故障率がCFR型を示す期間内にあるとき、この部品の【耐用寿命?】は、正規分布に従う。
②ある部品の故障率がCFR型を示す期間内にあるとき、この部品の時間当たりの故障の起こる割合は一定で、その【信頼度?】の予測が可能である。
③ある部品の故障率が【IFR】型を示す期間内にあるとき、この部品はある時間帯で集中的に故障する傾向があり、故障が集中的に起こる直前に事前取替えを行うことで未然に故障を防止できる。
④ある部品の故障率がDFR型を示す期間内にあるとき、この部品の使用に先立ち、バーンインなどによりスクリーニングを行うことで故障率の低い良品を選ぶことができる。
(ⅱ)MTTF、MTBFなどについて述べた次の文章のうち、誤っているものは、【③】である。
①ある装置の偶発故障期間中の故障率が、1時間当たり0.02であるとき、MTBFは、50〔時間〕である。
②装置を使用開始してから故障するまでの時間の平均であるMTTFは、修理を前提としない装置で用いられる。
③装置を使用開始してから最初に故障するまでの時間は、MTBFを計算する際の稼働時間の和に【含む】。
④MTBFを求める方法として、偶発故障期間中のある期間を区切って数台の装置の動作を観測し、その期間中の延べ総動作時間を述べ総故障数で除する方法がある。
(3)計算のため省略

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