H27第2回-伝送交換設備-問4 電気通信主任技術者(伝送)

(1)次の文章は、電気通信工事における施工管理などについて述べたものである。
電気通信工事を適正に施工するためには、建設業法をはじめ関係法令を遵守した施工体制を確保することが必要である。建設業法は、建設業を営む者の資質の向上、建設工事の【請負契約】の適正化等を図ることによって、建設工事の適正な施工を確保し、発注者を保護するとともに、建設業の健全な発達を促進し、もって公共の福祉の増進に寄与することを目的としている。
建設業法では、電気通信工事を含む建設工事の種類ごとに、建設業の許可を受けなければならないとされている。ただし、建築一式工事以外の建設工事については工事1件の請負代金の額が【500】万円未満の場合など、政令で定める軽微な建設工事のみを請け負うことを営業とする者は、この限りではないとされている。
建設業の許可は下請契約の規模などにより区分され、【特定建設業】の許可を受けた者は、建築一式工事を除いて、発注者から直接請け負った1件の建設工事につき3000万円以上の下請契約を締結して、下請建設業者に工事を施工させることができる。この場合、【特定建設業】の許可を受けた者は、当該工事現場における建設工事の施工の技術上の管理を行うため、【監理技術者】を配置しなければならない。
(2)次の文章は、JIS Z 8115:2000ディペンダビリティ(信頼性)用語について述べたものである。
(ⅰ)設計に関する用語について述べた次の文章のうち、正しいものは、【③】である。
①【熱予備】とは、待機手段が作動状態にあるけれども、システムには機能的に接続されていない待機冗長の形式。
②冷予備とは、待機手段が作動状態になくて、システムにも機能的に接続されていない【待機冗長】の形式のことをいう。
③多様性冗長とは、異なる手段によって、同一の機能を実現する冗長のことをいう。
④m/n冗長とは、【n】個の同じ機能の構成要素中、少なくとも【m】個が正常に動作していれば、アイテムが正常に動作するように構成してある常用冗長のことをいう。
⑤【全冗長】とは、可能な手段のうち一つだけが要求機能を果たすのに必要である常用冗長の形式のことをいう。
冗長:要求機能を遂行するための二つ以上の手段が存在する状態
常用冗長:要求機能を遂行するため、全ての手段が同時に動作するように意図された冗長の形式。
部分冗長:可能な手段のうちの二つ以上が要求機能を果たすのに必要である常用冗長の形式。
(ⅱ)設計に関する用語について述べた次の文章のうち、誤っているものは、【⑤】である。
①フォールトトレランスとは、放置しておけば故障に至るようなフォールトや誤りが存在しても、要求機能の遂行を可能にするアイテムの属性のことをいう。
②フォールトマスキングとは、あるフォールトがアイテムの中の下位アイテムに存在してもアイテムの特徴によって、その存在を認識させないような状態またはあるフォールトが存在しても、別のフォールトによってその存在が認識されないような状態のことをいう。
③フォールトアボイダンスとは、製造、設計などにおいて、アイテム及び構成要素にフォールトが発生しないようにする方法又は技術のことをいう。
④安全寿命設計とは、アイテムの目標寿命以内では故障が生じないように配慮する設計のことをいう。
⑤【フェールセーフ】とは、アイテムが故障したとき、あらかじめ定められた一つの安全な状態をとるような設計上の性質のことをいう。
(3)計算のため、省略

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