H25第1回-伝送交換設備-問3

(1)次の文章は、品質管理における検査の概要について述べたものである。
検査とは、JIS Z 8101-2:1999統計的品質管理用語において、品物又はサービスの一つ以上の特性値に対して、測定、試験、検定、ゲージ合わせなどを行って、規定要求事項と比較して、適合しているかどうかを判定する活動と規定されている。
検査は、品質保証活動の中で製品の品質水準を把握し評価する重要な役割を持ち、検査の分類には、製造段階別、生産形態別、検査場所別、検査法別、対象ロット別などがある。このうち、生産形態別は、一般に、受注又は【見込み】といった生産時期別、多品種少量や少品種多量といった生産品種生産量別などに分けられる。
検査の種類には、全数検査以外に、供給者が行った検査結果を購入時に必要に応じて確認することによって購入者の試験を省略する【間接検査】、製品又はサービスのサンプルを用いる抜取検査などがある。さらに、抜取検査には、定められた数のロットが規定された基準を満たした場合に適用し、連続するロットのうちのいくつかのものは検査なしに合格とする【スキップロット】抜取検査がある。また、検査方式には、計算型と計量型があり、計量型である計量値抜取検査において、合格基準を満足するサンプルの平均値の限界値は、JISで【合否判定値】と規定されている。
(2)次の文章は、事業場における安全について述べたものである。
(ⅰ)安全衛生管理体制の整備に関する事業者の責務について述べた次の文章のうち、誤っているものは、【②】である。
①政令及び省令で定めるところにより、総括安全衛生管理者を選任し、その者に安全管理者、衛生管理者などの指揮をさせなければならない。
②安全管理者の選任は、業種に【より異なり、常時50名~2000名】以上の労働者を使用する事業場ごとに行わなければならない。
③政令で定める業種及び規模の事業場ごとに、法で定める事項を調査審議させ事業者に対し意見を述べさせるため、安全委員会を設けなければならない。また、安全委員会を、毎月1回以上開催するようにしなければならない。
④安全委員会及び衛生委員会を設けなければならないときは、それぞれの委員会の設置に代えて、安全衛生委員会を設置することができる。
(ⅱ)職場などにおける安全活動について述べた次のA~Cの文章は、【Cのみ正しい】。
A 安全管理の基本的な活動として【5S運動】があり、【5S】のSは、一般に、整理、整頓、清潔及び【清掃、躾】の頭文字をとったものとされている。
B 職場の小単位のグループで、作業開始前に安全のために、短時間で仕事の範囲、段取り、各人ごとの作業の安全のポイントなどを危険予知を取り入れて打ち合わせ、具体的な事例で作業場の安全と作業の安全指示の最終確認を行うミーティングは、一般に、【ツールボックスミーティング】といわれる。
C 職場の小単位のグループで、現場の作業、設備、環境、イラストなどを見ながら、作業の中に潜む危険要因を摘出するとともに、その対策について話し合いをすることは、一般に、危険予知活動(KYK)又は危険予知訓練(KYT)といわれる。
(3)PSTN(Public Switched Telephone Network)における輻輳の種類、発生要因などについて述べた次の文章のうち、誤っているものは、【③】である。
①交換機、回線などが一定の限界を超えて継続して過負荷となりネットワークが異常となった状態は輻輳といわれ、ネットワークの輻輳には、企画型輻輳、災害型輻輳などがある。
②企画型輻輳は、チケット予約などの電話受付やテレホンサービスなどの企画で、主催者が用意した回線数を上回る呼が一時的に集中することにより発生する。
③災害型輻輳は、【被災地外の知人などが被災地の住民の安否を知ろうとして】一斉に発信する場合に発生する。
④輻輳が発生すると、一般に、電話をかけなおすことによる再呼が増加する。
⑤災害時などネットワークが輻輳する恐れがある場合には、一般に、呼の優先度に応じて、重要通信を優先的に疎通させる方法が採られる。
(4)災害時優先電話について述べた次のA~Cの文章は、【①】。
A 災害時優先電話は、気象、消防、地方公共団体など電気通信事業法施行規則で定める指定機関からの契約者回線の事前申し込みにより、電気通信事業者との協議により割り当てられる。
B 災害時優先電話は、緊急連絡の【発信】を可能とするため、【発信】機能に優先度を持たせたものであり、【着信】機能は一般の電話と同等であることから、【発信】専用として使用することが望ましい。
C 災害時優先電話は、【優先電話となる電話機にシールを貼るなどして、関係者への周知を行うとともに、優先電話を発信専用電話として利用することを勧めている。】

コメント