H28第1回-伝送交換設備-問4 電気通信主任技術者(伝送)

(1)次の文章は、アウトソーシングなどの概要について述べたものである。
組織が部品やユニットの製造などを外部の組織に委託することについて、狭い意味で【外注】という言葉が用いられており、さらに、設計や人事、経理などの業務を外部の組織に委託することも含め、これらを総称して、一般に、アウトソーシングという言葉が用いられている。
JSQC(日本品質管理学会)において、アウトソーシングとは、組織が【外部の資源】を効果的かつ効率的に活用する目的で業務の一部を外部に委託することとされている。ただし、委託側企業が、青とソースしたプロセスに対する管理を確実にしたとしても、全ての顧客要求事項及び法令・規制要求事項への適合に対する組織の責任が免除されるものではない。
また、JIS Z 8141:2001生産管理用語において、アウトソーシングとは、企業の経営資源を中核業務に集中させ、業務効率を高めるために、部門機能の一部またはすべてを外部の企業に委託する方法とされており、【外注】とは、自社(発注者側)の指定する設計・仕様・納期によって、外部の企業に、部品加工又は組立を委託する方法とされている。
なお、業務プロセスの効率化や最適化を目的に、企業が社内の業務処理の一部を専門の事業者にアウトソーシングすることは、英語表記の頭文字をとって、一般に、【BPO】といわれる。この【BPO】の代表的なモデルとしては、コールセンタやヘルプデスクサービスが挙げられる。
(2)次の文章は、システムの信頼性について述べたものである。
(ⅰ)システムの信頼性を向上させるための設計手法について述べた次の文章のうち、誤っているものは、【⑤】である。
①システムの目的を明確にして簡潔なシステム機能に絞る。
②サブシステムの故障が周辺の他のサブシステムに影響を及ぼさないように、システム機能を階層構造にする。
③システムを構成する要素には、高い信頼度の部品を使用する。
④故障が発生してむ代替機能を用意しておき、故障が発生した部分の機能だけを停止して、システムとしては運転を続けるフォールトトレラントシステムとする。
⑤間違った使い方をしないように工夫したり間違った使い方をしても故障が発生しないようにする設計上の考え方である【フォールトアボイダンス】を考慮した設計とする。
(ⅱ)信頼性の事前評価について述べた次の文章のうち、誤っているものは、【④】である。
①製品の開発を進めていく際に、進捗の各節目ごとに関係者が集まって行われる設計審査会は、一般に、デザインレビューといわれる。
②FTAは、一般に、故障の発生頻度が高い、発生時の被害が大きいなどの重要な故障モードに対して実施すると効果的である。
③故障の因果関係を樹木状に展開する故障解析手法の一つにETAがあり、これは基本的な故障要因を想定してその影響を事前に分析しておくという考え方に基づいた手法である。
④現象から原因に向かって【ボトムアップ】の手法により故障波及状況や影響度などを解析する手法として、FMEAがある。
(3)計算式のため省略

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