H27第2回-伝送交換設備-問2 電気通信主任技術者(伝送)

(1)次の文章は、プログラム言語の概要について述べたものである。プログラムを記述するための人工的な言語は、一般に、プログラム言語といわれ、自然言語との類似性の度合いによって、機械語、アセンブリ言語及び高水準言語に大別することができる。
自然言語により近いプログラム言語や人間の考えを表現しやすいプログラム言語は、高水準言語といわれ、そのままではCPUが実行することはできない。
このため、高水準言語には、一般に、高水準言語のソースプログラムを【コンパイラ】により機械語のオブジェクトプログラムに変換し、リンケージエディタを経由して得られた実行可能プログラムをCPUに実行させる【コンパイラ】方式、高水準言語で記述されたプログラムを機械語に一括変換せずに一部ずつ実行させる【インタプリタ】方式などがある。
高水準言語は、手続き型、論理型などのように、何に注目してプログラムを記述するかによって分類できるが、操作の対象となるものに注目してプログラムを記述するようなプログラム言語は、一般に、【オブジェクト指向】言語といわれ、Java、Smalltalkなどがある。
また、プログラム言語をその使われ方で分類することもでき、簡単なプログラムを手軽に記述して実行できるようなプログラム言語は、一般に、スクリプト言語といわれ、【PHP】、JavaScriptなどがある。ほとんどのスクリプト言語は高水準言語である。
(2)次の文章は、固定された2地点間のマイクロ波通信に用いられるアンテナについて述べたものである。
(ⅰ)アンテナの種類と特徴について述べた次の文章のうち、正しいものは、【①】である。
①軸対象のパラボラ反射鏡の焦点に一次放射器を設置するパラボラアンテナでは、一次放射器が、パラボラ反射鏡の開口効率を低下させるブロッキングの一因となる。
②一次放射器、支持物などが電波の放射される領域内には設置されないオフセットパラボラアンテナは、軸対象のパラボラアンテナと比較して、サイドローブ特性は【良く、】電波の遮断や散乱を低減できる。
③通信する方向を向く1個の一次放射器、回転双曲面を用いた副反射鏡などから構成されるカセグレンアンテナは、一次放射器と無線送受信機を直結【できる】という特徴を有する。
④角すい形ホーン、パラボラ反射鏡の一部から構成されるホーンリフレクタアンテナは、一次放射器で給電する方向【が反射鏡からの反射方向の下方90度に位置する】特徴を有する。
(ⅱ)アンテナの特性について述べた次の文章のうち、誤っているものは、【③】である。
①マイクロ波固定通信で用いられるアンテナの特性としては、一般に、アンテナの正対方向と正対方向以外との間の干渉を少なくするための鋭い指向性、高い利得、高い交差偏波識別度及び広い帯域にわたり良好なインピーダンス特性を有することなどが要求される。
②アンテナの開口効率は、アンテナの開口面積が同一である任意のアンテナの利得と理想的なアンテナの利得との比により求めることできる。
③アンテナの利得は、使用する無線周波数が一定の条件ではアンテナの開口面積及び開口効率【に比例】する。また、開口面積及び開口効率が一定の条件では使用する無線周波数の【2乗に比例する】。
④交差偏波識別度は、アンテナにおいて、直接偏波における垂直偏波と水平偏波、あるいは円偏波における右旋円偏波と左旋円偏波を識別し得る能力を表すとされている。
(3)次の文章は、常用自家発電設備の運転方式、運転の形態などについて述べたものである。
(ⅰ)常用自家発電設備の運転方式などについて述べた次の文章のうち、誤っているものは、【③】である。
①発電設備とその負荷設備を、商用側の電力系統と連携して運転する方式は、一般に、系統連系運転方式といわれる。
②発電設備とその負荷設備を、商用側の電力系統と切り離して単独で運転する方式は、一般に、自立運転方式といわれる。
③【系統連系運転方式】は、【自立運転方式】と比較して、一般に、負荷側の急激な負荷変動に対する、電圧、周波数などの電力品質が安定している。
④発電設備などで用いられるコージェネレーションシステムは、JISで規定されるコージェネレーションシステム用語において、単一又は複数のエネルギー資源から、電力及び/又は動力、並びに有効な熱を同時に発生させ、供給および利用するシステムであるとされている。
(ⅱ)常用自家発電設備の運転の形態について述べた次のA~Cの文章は、【ABが正しい】。
A 建物の電力需要が時間帯により大きく変動する場合、電力需要のピーク期間に合わせて発電設備を運転させる方法は、一般に、ピークカット運転といわれる。
B 建物の電力需要のうち1日を通してベースとなる電力分に対して、発電設備を一定出力で運転させて不足部分を買電で補う方法は、一般に、ベースロード運転といわれる。
C コージェネレーションシステムの運転は、運転パターンにより電主熱従と熱主電従の二つの方法に大別することができ、運転中のコージェネレーションシステムでは、一般に、【「発電機」として電力負荷への追従制御を行い、副次的に発生する熱については制御しない電主熱従運転】が用いられている。
温水プールなどは熱主電従運転

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