H24第1回-伝送交換設備-問4 電気通信主任技術者(伝送)

(1)次の文章は、システムの信頼性を向上させるための設計技術の一つとして用いられる冗長構成について述べたものである。
冗長性の付加方法には、ハードウェアによる方法とソフトウェアによる方法がある。
ハードウェアによる冗長構成は、常用冗長と待機冗長に大別され、常用冗長は、更に並列冗長と【多数決冗長】に分けられる。また、待機冗長は待機の状態によって区別され、待機構成要素があらかじめ動作に必要なエネルギーの一部の供給を受けており、切替えのとき、全エネルギーの供給を受け、動作状態となるものは、【温予備】といわれる。
ソフトウェアによる冗長構成には、【再送】などを行う時間冗長、情報コードに誤り検出符号などを付加する情報冗長などがある。また、ソフトウェアによる冗長性の付加は、サブシステムが故障したとき、あらかじめ定められた安全な状態となるようなフェールセーフといわれる設計上の手法を用いて、作業の【安全性の確保】の手段として利用される場合もある。
(2)次の文章は、信頼性等について述べたものである。
(ⅰ)バスタブ曲線などについて述べた次の文章のうち、正しいものは、【⑤】である。
①アイテムの使用期間中における故障率の時間的変化を示したものは、一般に、故障曲線または障害曲線といわれ、アイテムの【信頼性】を評価するために有効である。
②故障曲線の代表的なものにバスタブ曲線がある。バスタブ曲線は、一般に、【非修理系アイテム】の故障曲線として用いられる。
③バスタブ曲線の初期故障期間における故障率低減のための方策の一つに【バーンイン】がある。これは、アイテムを使用開始前、又は使用開始後の初期に動作させて、欠点を検出・除去し、是正することである。
④バスタブ曲線の偶発故障期間は、故障率がほぼ一定とみなせる機関であり、アイテムの通常の使用期間に相当する。この期間の長さは、一般に、【耐用寿命】といわれる。
⑤バスタブ曲線の摩耗故障期間は、アイテムの老朽化による故障が多く発生する期間である。そのため、この期間においては予防保全によるアイテムの取替えが効果的である。
(ⅱ)信頼性指標などについて述べた次の文章のうち、正しいものは、【④】である。
①アイテムの信頼性R(t)は時間tの関数であり、【R(0)=1、R(∞)=0】となる。
②修理系のアイテムにおいて、最初の故障が発生するまでの動作時間の平均値は、【MTTFF】といわれる。
③修理系のアイテムにおいて、修理時間の平均値は、【MTTR】といわれる。
④アイテムがダウン状態にある期間の期待値は、MDT(平均ダウン時間)といわれる。
(5)次の文章は、あるシステムの信頼性について述べたものである。
計算のため、省略

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